2012年1月アーカイブ

みなさーん、洞窟オジさんって知ってますか?
現在60代の男性のある男性が、中学生のときに家出をしてから57歳のときに窃盗未遂で逮捕されるまでを描いたドキュメンタリーです。
その男性の名前は加村一馬さんといいます。


以下、私なりのダイジェスト。

少年時代、あまりにも家が貧しく、両親から虐待まで受けていたそうです。
そんな毎日に耐えかねたある日、加村さんは家にあった食料やナイフなどを持って家出をしました。
線路伝いに歩き続けた翌日、疲れてうとうとしていると、愛犬のシロが追ってきたのです。
そして、シロと共に生活することを決めました。

足尾銅山の洞窟を住処にして、シロと共にサバイバルな日々を送ります。
へびを焼いたり、ウサギや猪を捕まえたりして飢えをしのいでいました。
加村さんが熱を出したときは、シロがワイシャツの切れ端をぬらして来て加村さんの額にかけてやるシーンもありました。
そんな愛犬シロとは数年後に死別します。

シロの死を期に、加村さんは山を移動したそうです。
あるときは、農村でやさしい夫婦の世話になったり、山菜を売ってお金にすることも覚えました。
群馬、新潟、福島、山梨の洞窟をふらふらしたのちにたどり着いたのは茨城県の小貝川です。
加村さんは釣り名人として、次第に釣り仲間との親交を深めていきます。

加村さんが57歳のとき、空腹にたえかねて自動販売機をこじあけようとしているところを逮捕されて、これまでの加村さんの人生が世に知れ渡ることになります。
結局、釣り仲間の一人が身元引受人となり、加村さんには執行猶予付きの判決が下りました。
その釣り仲間が経営するインテリア内装業の仕事にも就かせてもらい、家族同然としてその方の家に住まわせてもらっているらしいです。


この本は本当に衝撃的でした。
ほとんど読み書きもできないまま大人になったのです。
途中、ホームレスに字の読み書きを教わったり、生き別れた兄と偶然に再会するシーンもありました。
また、ニュースになったあと弟とも再会したそうです。

シロとのエピソードや、釣り仲間の優しさなどは本当に感動的です。
本当に稀に見る良書だと思うので、ぜひみなさんも読んでみてください。

最近は旅をする暇がないので、ネットで旅日記なんかを読んでいるんですが、そこで見つけたのが廃道探索動画です。



この人の動画は面白いんですよ。
歩く音がサクサクとしていてすごく耳障りがいい。
そして、かなり長い期間に渡ってこのシリーズは続いているんです。
よく飽きずに続けられるなあと感心しちゃいます!

私も廃道探検してみたいなあ~。
でも一人だと危険っぽいので、ベテランの人と一緒に行きたいですね。
そういうツアーも企画されてるとかいう話を聞いたことがあります。


廃道の魅力は、使われなくなって木が生い茂り、忘れ去られた哀愁がいいんですよね。
廃墟や心霊スポットみたいなのとは別物です。
数十年にわたって、人が通らずともそのまま残っているというのに心を打たれます。
ちなみに、未成道というものも存在するらしく、今度はそれを見てみたいです!


私が昔からよく見ている旅サイトがあります。

よいどれウサギ、旅に出る

もう既に更新がとまっていますが、学生時代の貧乏旅行記がのっています。
ヒッチハイクや自転車で日本国内を放浪されています。

特に私が好きなのは、サハリンまで自転車で行った旅ですね。
東京から自転車で稚内まで行き、そこからフェリーに自転車を積んでサハリンに渡っています。

私もこんなことを学生時代にできていたらなあと今更ながらに思います。
普通の旅行っていうのは、非日常を求めていながら、日常に近いんですよね。

彼のように自転車で外国まで行ってしまうというのは明らかに非日常です。
私もこのような経験をしてみたかったです。

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